第6章 俺様との再開!
電話を切り、テニスコートに行くと親父がいた。
「……リョーマ」
「……何?」
「スズナは、テニスをしてて何か変わったことはあったか?」
「いや、今のところないけど」
「そうか…」
「でも…」
「?」
「この前テニス部で花火を見たとき、少し様子が変だった」
「!?」
「何か“思い出した”という感じはなかったけど、多分“前にも見たことがある”と思ったんじゃない?」
「花火か…、“あの時”のことかもな」
「親父…」
「リョーマ、このままいくとスズナは全て“思い出す”と思うぜ」
「……やっぱり」
「……覚悟はできてるか?」
「そんなもん、最初っから出来てる」
「そうか」