第1章 昔の記憶
「父さん!!お母さん!巨人なんてやっつけられるでしょ!?私たちは巨人殺しの一族なんだから!」
と、さけんだ。
「テンをつれて逃げろ!」
と、父が叫ぶ。
母は巨人の手でつぶされて、もうしんでいる。
父も、もう捕まる寸前だった。
「いやだ!テンがもういないし!私も戦う!」
「だめだ!さっさといけぇ!!」
「ッッ…!!」
父の言葉にはねかえされ、走った。
私も戦えば助かったのかもしれないのに。
もう父さんも母さんもいない一族で、一番つよいくせに… どこにいけばいいの!?
走った先には大きな壁があった。そこには穴があいている。中に入ってみると、巨人たちがいる見たことのない建物がいっぱいあった。
「すごい!」
と言って屋根の上にのぼって走った。
「わぁ!すごい!みたことのない建物がいっぱいだぁ!」
と、つい感心してしまう。
前をみてみると、
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
壁のドアらしき物があく。
「なにかな…?」
と、近づいてみると
「!」