第5章 番外編 バレンタイン
電車に揺られて、着くとそこには大きなデパートがあった
『うわ〜!!すっごい大きいね!』
「だな。ほら、行くぞ。」
蘭丸は私の手をとり、店の中へと入っていった
『ねぇねぇ蘭丸!こっちのワンピースとこっち、どっちがいいかな?』
「右。」
『分かった!すまませーん!これ下さい!』
まずは私の買い物に付き合ってもらった
蘭丸は、センスがいいから凄く助かる
『よし!終わったよ……あ!あの子に買うものするあったんだ!』
「あの子?誰だそいつは。」
『え?弟!今年は、ブレスレットにしようかなーって。』
「……ふーん。」
そういって蘭丸は、そっぽ向いてしまった
すぐヤキモチ焼くんだから
『蘭丸〜、ヤキモチ妬かないの。あの子とは、何年も会ってないんだからいいでしょ?こういうイベントのときぐらいしか、贈り物あげれないんだから。』