第6章 ☆ドールズのみんな☆
今日は、ドールズの一大イベントである。
『お散歩雑談会』
これが一大イベント?と思うかもしれないが、ドールズで暮らしている人にとっては嬉しい行事である。
裕真「みんな、最近実験を行って疲れただろう。今日は思いっきりリラックスしてくれ。」
裕真はそう言い残すと、ドールズの奥室へ戻っていった。
洸太朗「なぁなぁ優貴(ゆき)、もしかしたらドールズの中高生、1人増えるかもよ?」
優貴「えぇ!?それホントなの〜!?」
心咲「なになに〜?告白された?ぷぷっ」
優貴「ち、ちがうって心咲(みさき)!!洸太朗(こうたろう)君がメンバー1人増えるかもって。」
心咲「ええ!?まじで!?」
洸太朗「らしーな。ユーマン(裕真のあだ名)がそれっぽいこと言ってた。」
優貴「どんな子だろうね!?少し楽しみ...はひどいけど、仲良くしたい〜!!」
優貴がキャッキャしてると、
陵「んもううるせーなー、優貴お前本当に高校生か?」
優貴「あぁ陵(りょう)君!ねぇ洸太朗君の話聞いてた!?あのねあの────」
陵「俺寝るから?静かにしてくれる?」
優貴「...。」
心咲「ちょぉっと陵!!その言い方ないでしょって今日お散歩雑談会よ!?何寝てんのよ〜!」
陵「ちっ、テメーらにはカンケーねーだろ」
心咲「なによ〜ココ最近気分沈んで〜今日くらいはじけなくっちゃ!」
陵「実験で...。」
心咲「は?」
陵「実験で、俺が幼いころいた、母親を、みた。」
心咲「...。」
陵「あそこの夢野たちみたいに、俺のことを分かってくれる奴は、いない。」
心咲「陵...。」
心咲は、口を突っ込んだ自分に後悔した。