青葉城西の学年1モテる女子は男子バレー部のマネージャー?!
第9章 カップル
国見サイド
クソッ。あのバカはどこ行ったんだよ。家なんて知らねぇしな。
「ははっ。俺結のことなんも知らねぇじゃん。」
情けない。なにが好きだ。彼氏と別れろだ。そんなこと言う資格なんて俺にはなかったんだ。
「戻ろ」
俺に結のこと探す事なんてできない。俺が行っちゃだめだ。
『なにかあった時は英よろしくねー!』
この前聞いた結の言葉がリピートされる。
「アホくさ」
俺が行っても意味ねぇし。なんも知らねぇじゃん。
『英なら安心だしね!』
クソッ!!何なんだよッ!!俺じゃッ!ダメなんだよ!
『英がいいんですー!てか英じゃなきゃ嫌だし』
ッ!クソッ!後でなんで俺なのとか言うなよ!
俺は目的地もない乾いた道路をただただ走っていた。