第12章 二人きり
「及川‥帰るぞ」
「先帰ってて」
「及川さんバス‥」
「わかったよ!ちゃんと帰れよ?」
岩泉はそういうと皆と帰っていった
「里奈ちゃんは帰らないの?」
「心配なんで‥一緒に帰ります」
里奈がそういうと及川は笑った
「ありがと!」
「はい」
「里奈ちゃん‥好きな人いる?」
及川は歩きながら聞いた
「え?」
「いるの?いないの?」
及川は顔を里奈に近づけた
「えっと‥」
里奈が後ずさると壁にぶつかった
及川は壁に手をついた
「いるの?いないの?」
及川はもう一度聞いた
里奈が目をそらすとう及川は里奈の顎をもち顔をあげさせた
「及川さんはいないんですか?」
「及川さん?及川さんはいるよ‥誰だと思う?」
そして及川は耳元に顔を近づけた
「きみだよ‥里奈」
「‥‥!?」