第1章 いとしい人(アラン)
コンコンッ
ハッとなり思わずアランと固まる
「プリンセス様食事の時間だよ〜!入ってもいい?」
ユーリの声だ
アランはふっと笑うと耳元で囁いた
「続きはまた今度な」
そういって身体を起こして立ち上がると
アランは部屋のドアに向かって歩いていった
「あ?アラン様いたんだ?
プリンセス様夕食を運んできたよー」
アランと入れ違いにユーリが部屋の中に入ってきた
ユーリがじーっとプリンセスの顔を見る
「ユ…ユーリ…?」
もしかしてアランとキスしてたのがバレた?!
「んー。なんかプリンセス様顔が赤いね。熱まだ高いのかな?」
「えっ」
私は慌て両頬を抑えてうつむいた
「そっ…そうかもしれない!あはは…」
そのやりとりを聞いたアランが廊下で一瞬口元を緩めた
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