第11章 ヒルメス
「ついたな‥まさかとは思うが‥ヒルメスがいるなんてことは‥」
「いてぇ!!」
誰かがアルスラーン達の前に現れた
縄で結ばれている
里奈はその人が誰なのかわかった
「父さん!」
「え!?あれが里奈の父親‥」
里奈は慌てて馬から降りた
「来るな!里奈」
里奈が近づくと剣がとんできて里奈の足の近くにささった
「よく来たな‥」
ヒルメスが現れた
里奈は後ずさった
「里奈‥すまん‥」
父親は必死に誤った
「父さんを返して!」
「それは出来ん‥こいつにはこれから死んでもらう」
「え‥?」
里奈が戸惑っていると剣がまた里奈に向かってきた
ダリューンがそれを阻止した
「里奈殿の父親を帰してもらうおうか」
「ダリューン!」
「ダリューン‥どうやらここには兵はいないようだ」
ナルサスはそういうと剣を抜いた
「いいだろう‥受けて立つ」
ダリューンとナルサスはヒルメスと戦いを始めた
里奈は急いで父親の縄をほどくがなかなかほどけない
アルスラーンは剣で縄を切りはじめた
やがて縄はきれた
「大丈夫?」
父親は前よりも背は少し低くなっていた
「大きくなったな‥」
里奈は笑った
これから父親とまた暮らせると思っていた