第1章 別れ
『和くんどっかいっちゃうの?』
「そうなんだ」
『やだよ!はなれたくないっ』
「さよならじゃないよ
また会えるから」
『ほんと...?』
「うん!
だから真由ちゃん、
ひとつだけ約束してほしいんだ」
『なにー?』
「また会えるからそのときは
僕のお嫁さんになってね」
『うん!約束する!』
そんな約束をしたのは私がまだ幼稚園だったとき。
小さい頃からずっと和くんと一緒だった。
何をするのも一緒。
これからも和くんと離れることは
ないって思っていた。
なのに別れは突然きたんだ。
そのときの私は悲しくて
たくさん泣いた。
だけど和くんは約束してくれたから、
だから私はそれを信じて待っていた。
そして月日がながれ私は高校生となった...