第20章 未来への扉
(プロローグ)
ウェディングプランナーは、
お二人と一緒に
何ヵ月もかけて準備してきた
たった1日の
その晴れの日、
もう、
見守ることしか出来ません。
だから、
新郎新婦を、
扉の向こう側…
スポットライトの中に送り出すときは、
心を込めて背中を押します。
この扉は、
お二人の未来へ繋がる扉で、
その第一歩にむけて
お二人の背中を押すのが
私の、その日一番の仕事なんです。
おめでとう、と
ありがとう、を
たくさん感じてもらいたいから。
さぁ、
しっかり腕を組んで、
『いってらっしゃい!!』
…その手、
いつまでも、
離さないでね。