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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第15章 100回目のプロポーズ




いや、もう、この際、笑われてもいい。
それで?

『アキはどうなんだ?俺のこと、まだ好きか?』

…と、聞けない俺…
弱っ!
俺様なオレはどーしちまったんだ?

ダメだ、やっぱり、
アキの前だとペースが乱れる…

気持ちの乱高下が激しい。
ただ話してるだけなのに、
なんだ、この心拍数…


と、その時。


『ジャンジャン♪』

アキが突然、
効果音らしきものを口にした。

何だ?

『ここで、トビオ君にクイズです。』

…ク、クイズ?

『問題。私は今でもトビオ君が好きでしょうか?』

…え?なんだ、それ…
いろいろ予想外で、言葉が出ない。

『ヒントは、こちら!』

…アキが、自分のメガネと三つ編みを
触りながら、チッチッチッチッと
秒針の音を真似ている。

『さぁ、残り5秒!トビオ君、答えは?』

…罠、とかじゃねーよな?
言うぞ?
これでハズレてたら、俺、
当分、立ち直れねーぞ?!…

"ピンポーン!"

…あ…思わず俺まで、
効果音、言ってしまった。
しかも、ボタンを押すリアクションまで。
と、とてつもなく、恥ずかしいじゃねーか!

あ、それより、答えだ答え。

とりあえず、答え、言わねーと!

クッソー、これじゃ完全に
アキのペースだ…

『アキは…今でも、俺のことが…好きだ!』

『トビオ君、ファイナルアンサー?』

『おぅ、ファイナルアンサー。』

『さて、トビオ君の出した答えは…』

…どうなんだ?
俺の答えは、どうなんだっ??

なんだよ、このドキドキ感。
クイズだからか?!

いたずらっぽく笑うアキの口許。

『ピンポンピンポン、正解で~す!』


アキ?
アキ?!
アキ!!

抱き締めようと伸ばした俺の両手を
スルリと抜けて、
アキは、さらに言葉を続けた。

『見事正解したトビオ君には、
こちらへ行く権利が与えられました!』


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