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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第6章 ウェディングブーケ



ある日。
取材の待ち時間の控え室で
及川が話しかけてきた。

『ねぇツッキー、結婚したってホント?』

『はい。』

『信じらんない。
ツッキーは俺と同じタイプだと思ってた。』

『同じ…って意味がわかんないですけど。』

『一人に決められないタイプ。』

『勝手にそんなだらしないチームの
仲間にしないでください。』

『なに、それ。誠実君アピール?』

『及川さんに誠実アピールして
何になるんですか。意味なさすぎデショ。』

………

『ツッキー、あのさ』

『何ですか?
奥さんの友達を紹介しろ、とかいう話なら、
お断りですけど。』

『違うよ、バーカ。』

『じゃ、何ですか?』

『…あのさ、どうしてみんな、
一人に決められるのかな?』

『は?』

『世界中にいっぱい女性いるじゃん。
今、目の前の彼女より
もっと俺にピッタリの人が
どこかにいるかも、とかって思わない?』


…あぁ、そういうことなのか。
この人がバレーで満足している姿を
見たことがないけど、

女性に対しても、
満足したら終わり、と思っているのか。


『…及川さん。』

しょうがないから、
真面目に答えることにした。


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