第10章 わかってるよ
「どうやって選んだらいいかわからない」
「好きな方をと言いたい所だけど‥里奈ちゃんには出来ないんだよね?」
里奈はゆっくり頷いた
「だってよ鬼灯‥どうする?」
白澤はにやにやしながら鬼灯に聞いた
「白豚と一緒にされたくないですからね‥」
鬼灯はしばらく考えたが首をふった
「やはり選んでもらうしか‥」
「鬼灯‥里奈ちゃんを苦しめる気?」
白澤はキレぎみにいった
「ケンカしないで!」
里奈の声で二人はケンカをやめた
「里奈さん‥」
「里奈ちゃん‥」
「言わないといけないんだよね‥」
本当は里奈は決まっている
だが怖くて言えなかった
「本当は決まって‥るんだ」
里奈はゆっくり言った
二人は驚き里奈を見つめた
今なら言える気がする
怖いけど言うしかない
「私が好きなのは‥」