第8章 愛情にも種類がある
「オイ…いつまで泣いてやがんでィ」
『グズッ…ずびばぜんッ』
あれからしばらくして屯所に着いても私の涙が収まることはなかった
『沖田隊長ッ…クズッあり…がとうございッます!』
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになる私を見つめ沖田隊長は困ったように笑った
「…言ったろィ、お前の大切なもんは俺が絶対護ってやるって。
何故なら、
俺はお前の上司だからねィ」
そう言って沖田隊長は私の頭を撫でた
「それに俺ァ、お前の泣き顔見るのはどうも苦手みたいでさァ」
沖田隊長…
「不細工な面は見るに耐えきれねェ」
『うッ…感動を返してくださいいー』
「オイ、鼻水つけんじゃねェ」
その後私は、沖田隊長への嫌がらせとして目一杯泣いた