第14章 素直に 【七瀬遙】
2月14日
バレンタインの今日は
女の子の勝負の日
私は幼馴染のマコちゃんやハルちゃんに毎年あげている
でもハルちゃんには、いつか本命チョコを渡したいって思ってた
毎年用意はするけど、なかなか渡せないでいた
『はいっ!マコちゃん!ハルちゃん!バレンタインのチョコレート』
真「ありがとう!祐季の手作りチョコは美味しいから嬉しいな」
遙「ありがとう………」
マコちゃんは、いつもこうして喜んでくれる
ハルちゃんは…………
嬉しくないのかな?
なんて不安になることもある
真「そういえば、今日は部活が出来ないんだって」
遙「そ、そうなのか……!」
真「先生たちの研修があるみたいで、全ての部活が休みらしい」
『ハルちゃん、今日はプール入れないね…』
遙「残念だ」
ハルちゃん悲しそう
それもそうだよね。ハルちゃんは水と触れているのが普通なんだもん