第13章 そんな君だから 【葉月渚】
『っ!!』
キ、キスされた………
渚くんに………
え?どういうこと?
渚「僕、好きなんだよ。祐季ちゃんのこと。今日、勉強教えるって言ったのも2人になりたかったから。祐季ちゃん可愛いから、実は男子に人気あるの知ってた?だから、誰かに取られる前に想いを伝えたくて………」
そ、そんな………
渚くんが私のことを好き?
これって夢なの?
こんなにも嬉しすぎることはないよ
『私も好き…………』
渚「うん、知ってた」
『えっ?』
渚「いつも僕のこと見てるのに気づいてないと思った?僕が江ちゃんと話してるの見て、苦しそうな顔してるのにも気づいてた」
な、渚くん…………
これは黒いよね………
『私、全然素直じゃないよ。勉強だって出来ないし………』
渚「そんな祐季ちゃんだから好きなの」
その瞬間
また私たちの距離がなくなった…………
私も、そんな君だから
好きになったのかな………