第10章 本当の心は……？ 【葉月渚】

「それで返事は？」

『私も好きだもん。渚君のこと（泣）』

「え、ちょっと祐季ちゃん！なんで泣いてるの⁉」

『だって、ずっと冗談だと思って、辛かったから………』

「冗談なんかじゃないよ。僕は祐季ちゃんが好き、好きだよ」

『私も好きだもん……』




「いつまで言い合ってるんですか」

「れ、怜ちゃん⁉」

『いつからそこに……』

「部活に来るのが遅いので様子を見にきたんです。そしたらこれですよ………」

『あはは………』




《好きだよ祐季ちゃん》


渚君！
耳元でそれは反則だよ……



本当の心は


《渚君、私も好きだよ》