第21章 卒業 【七瀬遙】
遙Side
可愛いってなんだよ真琴
なんで真琴は、そんな簡単に祐季に可愛いとか言えるんだ……
俺は言えないのに………
『私っ、2人と離れるの悲しいっ……。まだ2人と一緒に学校通いたいよぉ………』
祐季のその言葉を聞いた俺は
とっさに祐季の腕を掴んで
家の前まで連れてきていた
『ハ、ハルちゃん?どうしたの?』
遙「泣くな。悲しいのは祐季だけじゃない。俺だって悲しい」
『私、辛いのっ………。これからもずっとハルちゃんと居れるって思ってたのに、大好きなハルちゃんと同じ学校ですごく嬉しかったのに。それがもう終わっちゃうなんて……』
顔を赤らめながら言う祐季を
俺は抱きしめた
遙「俺だって大好きな祐季と離れたくない。一緒に学校通えなくなるのは辛い。でも、これからもずっと一緒だ。これからは幼馴染じゃなくて恋人として一緒に居てくれるか?好きだ。幼馴染じゃなくて1人の女性として……」
『私も!ハルちゃんが好き!』
泣きながら微笑む祐季が恋しくて
可愛くて、俺はそっと口付けた
これからは幼馴染じゃない
恋人として一緒に居よう……