第19章 同窓会 【松岡凛】
凛「おう、久しぶりだな。元気にしてたか?」
『う、うん。凛も元気そうだね。いつもテレビで見てるよ』
凛「そっか…………。あのさ、話があるんだ。ちょっと抜けないか?」
『え、いいけど………』
話ってなんだろ
そう思いながら、私と凛は会場を出た
『で、話って何?』
凛「すげぇ勝手な話なんだけど………」
勝手な話?
それってなんだろ
凛「俺、まだお前のこと好きなんだよ。水泳選手目指すってことは、お前に迷惑かけることになるかもしれねぇ。だから別れようって言ったんだ。勝手な話だってわかってる。お前がまだ…………」
『私も…………』
凛「えっ………」
『私もね、まだ凛のこと忘れられなかったの。それって、まだ凛のこと好きってことだよね』
凛「いいのか?俺で………。お前に酷いことしたのに………」
『私は凛がいい。凛じゃなきゃ嫌だ』
凛「ありがとな祐季」