第32章 【強引g his way】その3
「ままコー、無事かー。」
「あ、花巻さん達もお久しゅう。」
「及川が毎度悪いな。今回はいっとうひでぇわ、あのクソッタレ。」
「岩泉さんも大変ですねぇ。」
「だが何だってまたお前が混じってんだ、半分ボケ。」
「うちの縁下が強引にコーチから許可を取りましたー。」
「木下やめろ。」
「事実なんだから仕方ないだろ。」
「成田、油注ぐな。」
「木下先輩らの言う通りやで。」
「美沙、お前もか。」
「ま、た、お、ま、え、か、烏野6番っ。」
「1人にするのが不安だったので。」
「こんのボゲ、人畜無害な顔で妹ん時だけ訳わかんねーキャラ発揮すんじゃねーわ結果うちのクソ川が暴走してこの有様だろーがっ、本末転倒だろっ。」
「確かに伊達工に引き続きそちらと接触するとは思いませんでした。」
「伊達工とも事を構えたんかお前ら。」
「ままコさんは文化祭に白鳥沢まで引き寄せた謎体質なんですから予測可能だったと思いますが。」
「ちょお月島、訳のわからんこと言いな(言わないで)。」
「何でもいいけどお前がいるといっつも面倒なんだよ。」
「それはごめん、せやけど国見君今回知らんとこで話進んどった上に私はちゃんと抵抗したんやからね。」
「そーかよ。」
「大体コーチから強引に許可取ったって何だ。」
「もうめんどいから日向、金田一君に説明したって。」
「ええっ、美沙が無茶振りしてきたぁっ。」
「おいままコ、日向に説明出来る訳ねーだろ。」
「影山よりは信用できる。」
「何だとままコこのボゲェッ、日向もドヤ顔してんじゃねぇっ。」
「影山やめなって、美沙さんも疲れてるんだよ。」
「ちょっとみんなして俺を無視しないでくれるっ。」
「及川さんはこっちに退避お願いします。」
「矢巾ちゃんやめて引きずらないで渡っち助けてっ。」
「いえ及川さんがこれ以上噛むとカオスが進むので。」
「ひどいっ。まっつん助けてっ。」
「俺もごめんだね。」
「ちょっとアンタっ、また美沙にセクハラしようもんならアタシがギッタンギッタンにするからねっ。」
「姐さんかっけぇっす、やっちまってくださいっ。」
「待て落ち着けノヤっさん煽るなっ。」
「ところで京谷、美沙さんに飴は渡せたのか。」
「てめーに心配される筋合いはねぇ。」