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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第31章 【強引g his way】その2


そうして美沙は結局冴子と一緒にお手洗いへ行った。勿論何も妙な事はなかった。あってたまるかという説もある。

「おーし、戻るかぁ。」

冴子がニコニコと言い美沙はおとなしくはいと返事をする。

「それにしても兄さんのせぇでどんどん訳のわからん事になってく。」
「やーまさか力があそこまで可愛がってるとは。アタシもびっくりだわ。」
「恥ずかしい。OBの人らめっちゃ引いてはった。」
「いーじゃんいーじゃん、可愛がってもらえるうちに可愛がってもらっときなって。」

美沙はううと唸って冴子と歩き、やがて烏野一行が待っている所へ辿りついたのだが

「あれ。」

冴子が言った。

「何かさ、他校っぽいのがいない。」
「いてはりますねぇ。」

美沙は言いながらめっちゃどっかで見た顔なんやけどと思う。ただでさえ妙な事になっている今日に限って何故彼らなのか。
しかもその他校っぽいののうち1人が美沙に気づいた。

「美沙さん。」

疑問形で呼びかけてきた声はよく知っている。

「ど、どーも茂庭さん、お久しゅう。」

あははと苦笑しながら挨拶すると他校っぽいのの視線が一斉に美沙へ注がれた。
言うまでもない、来ていたのは伊達工である。どういう訳か引退した茂庭要、鎌先靖志、笹谷武仁もいる。
そして

「なんっでお前がいんだよ半分ボケ。」

即刻これまた聞き慣れた憎たらしい声が響いた。すぐに二口やめろってと茂庭が言いまた始まったとマネージャーの滑津舞が言っているのが聞こえる。
義妹が反応したのに気づいたのが義兄の力が美沙も抑えてと言っているのも聞こえたが伊達工男子バレー部主将、二口堅治の憎まれ口を聞くと美沙は必ず条件反射的に動いてしまう。

「ええいやっかましいっ。」

たちまちのうちに美沙は叫んだ。
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