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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第27章 【パニック at the 文化祭】後編 その3


二口に喧嘩を売られて暴れそうになる田中を慌てて取り押さえる成田、澤村が笑顔で何らかの圧を放ち始めているのに気がついた木下も加勢する。
一方それを眺めている及川がふふふーんと楽しそうに笑っていた。

「二口君といい、えーと」
「黒尾。」
「黒尾君といい見る目ない奴が多いねぇ。でも黒尾君のとこは美沙ちゃんファン多いみたいだね。」
「中心が今伊達工のと揉めてる阿呆と巨神兵と今日向と喋りながら跳ねてる犬岡な。ただでさえあいつらが美沙美沙うるせぇからこっち来たら想定以上の面倒になりやがった。」
「アハハハ、それでも連れてくるんだから優しいねぇ。」
「そういうそっちはどーなのよ。」
「うちは主将が変態級ファンでこっちが巻き込まれるからぶっちゃけ迷惑です。」
「国見ちゃんぼそっとやめてくんないっ。わかってないといやウシワカちゃんもなんだよねー。」
「ウシワカさんはそもそも私ら兄妹の名前覚えへんから。」
「俺としては色物がこれ以上美沙に近づかない方が助かります。」
「待てお前天下のウシワカ色物呼ばわりか。」
「それはご想像にお任せします黒尾さん。とにかくこれ以上他校が引き寄せられるのが俺としては困」

だがしかし縁下力がそう言いかけた所で結果はお察しの通りである。

「俺が何だと。」

約2メートル上空から降ってくる低い声、後ろからぬぅっとやってくるでかい姿、振り返って目の当たりにした縁下兄妹は勿論烏野、青葉城西、伊達工、音駒の全員が一瞬固まる。そこへ

「おーい黒尾ーっ澤村ーって、ままコもいるーっ。」

更にどこかで見たみみずくヘッドとそのチームメイトが近づいていた。


次章に続く
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