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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第21章 【初めてのアルバイト】完結編


「お前の動画は。」
「相変わらず閑古鳥が鳴いてますけど固定ファンの人がちょっとずつ増えだしました。」
「そうか。」
「時に良かったらおひとついかがですか。」
「たまにはいいだろう。」
「ちょ、若利クンっ、アヒャヒャヒャヒャッ。」
「天童はもう少し静かにしような。」
「う、電脳の奴意外と商売上手だな。」

他が笑うわぽかんとするわ引きつるわなのに気づかず全国クラスの選手とドがつくマイナー動画投稿者が不思議なやりとりを続けている間に店の扉が開いた。

「あ、いらっしゃいませー。」

美沙がすぐ切り替えて挨拶をした途端、

「あーっ、」

どこかで聞いた声が上がり美沙は頭を抱えた。

「ウシワカっ、てか白鳥沢っ。」

よりにもよってこのタイミングで来店したのは及川と岩泉であった。


何とも言えない空気が店内に漂っていた。牛島若利率いる白鳥沢学園高校バレー部の連中と青葉城西の主将及川徹と副主将岩泉一が睨み合っている。店番の縁下美沙は内心焦っておりこれどないしょう他のお客さんが来たらえらい事ちゃうかと思いつつもとりあえず作業する他出来ない状態だ。

「何でウシワカちゃんがここにいるわけぇ。」

ぶすっとした顔で及川が言う。こいつと言いたげに白布が前に出ようとするが大平に無言で止められている。

「天童が関西弁の娘がいる店に行くというのでついてきた。」

対する牛島は淡々と答える。

「ほー、お前がそんな事に付き合うたぁ意外だ。」

感心したように言うのは岩泉である。

「もし烏野の奇妙な娘なら様子が気になると思っただけだ。来た所変わらず妙な具合だが。」

これは美沙も聞き捨てならない。
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