第1章 ▷文化祭…HQ*二口堅治
むす〜〜〜〜〜〜っと膨れっ面で窓の外を眺めている私に二口くんがチョップをかましてきた
「いたっ!!何すんの!!!」
「いやお前があまりにも不細工だからつい…」
首をかしげて困った顔をしてそう言う彼に、さらに膨れっ面になる
プイッと知らんぷりして再び窓の外に目をやると
ほっぺをグイッと掴まれ、無理やり目を合わせられる
「何に怒ってるんですか」
「………………」
「とりあえず帰りに唐揚げ奢ってやるから言ってみ、ん。」
「…のに…ん」
「はい????」
「私もメイドカフェだからメイド服着たかったのに、うさぎの着ぐるみだよ?!」
ブフォッッwwwwwwwwww
と吹き出す彼に精一杯のにらみ顔
「はぁ〜ww笑った笑ったwwwwそれで拗ねてんの?」
「それでってなによ!!クラスの女子で私だけだよ?!落ち込むよ…」
堅治〜!ちょっと青根が面白いからきて!!ww
クラスの男子に呼ばれ二口くんは おう!!!とだけ返事をし
「大丈夫だってあかりは何着てても可愛いから」
ペロッと舌を出し笑い、私の頭をクシャクシャと少し雑に撫でて男子の輪の中に言ってしまった
着ぐるみなんて…
せっかく絶対普段は着れないメイド服着て、可愛いって言ってもらいたかったのにな…
私はまた窓の外を眺めながらそんなことを考えていた