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FloW WorlD

第16章 ReturN WorlD




この墓地は、病院が作った場所。


還るところのない人たちのためのもの。





その中をずっと進んでいく。





正式な墓地ではないが

きれいに整えられていた。




琴乃は夕日を横目に歩く。




進んでいくと、ひらがなで<葉風>

と掘られた墓石の前に来た。



『お母さん・・・』


今日は母の命日であった。




琴乃はまだ墓地に関しての

正しい作法は覚えていなかった。







さっき買った花束をそっと墓石に添え、




手を合わせた。
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