第3章 TalK WorlD
いつの間にか眠りについていたようだ。
暗闇に、琴乃だけ。
<聞かせてください・・・>
突然、声がした。
夢だから、そんなことはよくあることだろうと思った。
透き通った、女の人の声。
<あなたには夢がありますか?>
『夢・・・というより、願いならあります・・・。』
そう。母に会いたい。
<そうですか・・・。>
『なぜ、そんなことを聞くんですか?』
<・・・・・・あなたは選ばれた者です。>
『?????』
<希望を捨ててはいけません。あなたは選ばれた者です。>
『あ・・・あのう・・・』
話がかみ合わなくなってきた。
<希望を持ち続けるのです。
そうすれば、きっと・・・・・・ねが・・・・・・は・・・・・・
ま・・・た・・・・・・会え・・・で・・・しょう・・・・・・>
『ちょっ、ちょっと!!話の途中ですよ!?
あなた、誰なんですか!?
何も分からないんですけど!?』
琴乃は闇に堕ちていった。