第38章 BreakfasT WorlD
あっという間に作り上げた
二人分の朝食を厨房で食し、
それから、リュウトとキョウヤの
朝食分の食材でサンドイッチを作った。
「琴乃さん、
キョウヤくんに運んであげてください。」
『でも・・・』
琴乃は少しためらった。
「大丈夫ですよ。彼はちゃんと目覚めますよ。」
アルデークの励ましでも
顔を上げることが出来なかった。
「ふふっ・・・食いしん坊の彼なら、
きっと朝食を持って行けば、お腹が空いたと、
起きてきますよ」
アルデークは琴乃に笑っていった。
『あははっそうかもしれませんね!!』
琴乃もおかしくて笑ってしまった。
サンドイッチを
蓋が付いているボックス型のカゴに詰め、
『それじゃ、運んできますね。』
と言って部屋を出た。