第30章 WanT to KnoW WorlD
リュウトはもう一度
琴乃の書いたメモを見た。
「う~ん
うん。名前あるよ。」
リュウトは答えた。
『え!?』
琴乃は驚いて
リュウトの左からメモに顔を近づけた。
『・・・っていうか、
本当に聞いちゃって良いの?』
琴乃は苦笑いして答えた。
「うん。いいんだよ。
君の聞いて、僕が言わないなんて、
なんか嫌だしね。」
『そっか・・・
ありがとう。』
「どういたしまして。」
リュウトは人差し指を立てて
メモの方へ向けた。
一番上の名前から順に下がっていき、
ある所でもう一度、
指を指し直した。
「これが僕の神名
<ヘルメス>
」