第25章 NameS WorlD 3
「あなたの母は強く生きろと言っていた。
私はあなた。あなたは私。」
幼姿の琴乃は
どんどん様子を変えて成長し、
今の琴乃と同じ姿になった。
その琴乃はゆっくりと手のひらを
琴乃に差し出した。
「琴乃・・・。
私を・・・受け入れてくれますか・・・?」
首をかしげた。
『アプロディティ。・・・もちろんだよ。
だって、あなたは私なんでしょう?』
『・・・生きよう。 ・・・強く!!』
琴乃はハッキリと言葉にし、
もう一人の自分の手のひらに手を置いた。
二人で手を握り合って
涙を流しながら笑いあった。