第21章 GoldeN YelloW WorlD
リュウトはそっと右手を離し、
ベッドから離れた。
「そう・・・だよね。ごめんね。
ちょっと怒鳴っちゃった。」
そう元の声色でいい、
ソファーに戻った。
『あ・・・いや・・・』
琴乃は言葉を詰まらせた。
「あー、そうだ。
今日は短剣を近くに置いておくといいかも。」
『なぜです?』
「夢魔が人を食って
進化するのと同じように、
僕たちも夢魔を倒して力をためる。
その力は倒した武器に蓄積される。
あいつは力を多めに持っていたから、
運が良ければ、
神名のヒントが手に入るかもね~」
そういってリュウトは立ち上がり、
手をヒラヒラと振りながら
部屋から出て行った。