第10章 緊急入院
その後、救急車で運ばれて来たL…竜崎の処置を済ませる。
「では、個室へお願いします。私は説明しに行って来ます」
「分かりました」
Lは個室の方が良いよね。
「松田さん」
待合室で項垂れている松田さんに、声をかける。
「あっ、雪ちゃん」
「ここでは、あまり名前で呼ばないで?
何があるか分からないから」
「あ、ごめん」
「竜崎のことで話があるの。
着いて来てくれる?」
「うん、分かったよ」
患者やその家族に治療方針を話す部屋へと移動する。
「竜崎は多分、過労からの発熱だと思う」
「え、過労?」
「そう。
今までもこう言うことは何度かあったけど、ここまで酷いのは初めて」
キラ捜査だけでも忙しいのに、他の仕事も同時に進めてるからだと思う。
「そっか…」
「今は点滴で熱を下げてる。
けど多分2、3日は入院になる」
「分かった。
皆には、僕から伝えておくよ」