第2章 居場所
段ボールには、パソコン、スピーカー、マイク?、あとこれ…なんだろう。
「あー!あかりちゃんてば!!」
うげ…見つかってしまった。
「真冬さん、見て…ごめんなさい。」
「んー?別にこのくらい見られても大丈夫なんだけど…?」
「本当すいません。あ、ひとついいですか?」
「なになに?」
「なんで、パソコンとかスピーカーとかマイクがあるんですか?」
「あったらダメ?」
なんだ、この人…甘え上手なタイプじゃないか…。
「ダメじゃ…ないですけど。
…気になるだけですから!
不思議じゃないですか!!マイクとか普通」
「そう?まぁあんまり見ないよね…これ。」
「じゃあ…教えてあげようか?」
そう言った真冬さんはとても楽しそうに見えた。