第8章 episode6
「なんでだっ!!!」
目の前で喧嘩始めんなよ...
「だって...、さいきんデートしてくれないし、メールだって電話だってしてくれない。会ってもくれないじゃない!!寂しかったのよ!!!」
穴埋めかよ、俺は。
結局、俺に近づくやつはそんなのばっか。
「あの、もう帰っていいか。めんどくさいんだけど」
「ご、ごめんね、璃玖斗くんっ。」
「そういうのウザイ。本気になるならちゃんと別れてからしてくれないかな?」
使い捨てなんかじゃ、ないんだぜ。
ウザイウザイウザイウザイ。
ちゃんと、別れてから言えよ。
じゃねぇと、俺はどうすりゃいいんだよ...