第18章 特殊能力3
「お母さんと...、この人は誰だろう?」
たぶんこれは私。
だが、横には璃玖斗ではない男の子が私と仲良く立っていた。
それに、知らないおじさんまで写ってる。
璃玖斗とお姉ちゃんは居ない。
この写真は...?
「まあ、いいや。きっと近所の人と撮ったものかも」
その時の私はそこまで気にしちゃいなかった。
だから、その写真をいちおうポケットに入れレシピ帳と共にキッチンに戻った。
しかし、私は知らなかった。
その写真には私の過去が写し出されている事。
私と男の子の目が、笑っていなかったこと。
「あ、肉じゃがいいな」
お姉ちゃんが隠していた1つ目の真実。