第15章 新章 episode1
「...ないなッ」
私を睨んでそう言った。
ないな!?
「この子、可愛くない」
チャラ男は私に向けてそう吐き捨てた。
「顔いいからって調子に乗んな!!可愛くないことぐらい知ってるわ!!!」
それでも高校生、中学生の頃にはお付き合いした人ぐらいいたわ!
そこまで多くないけども!!
「颯希、吠えないの。こいつに狙われないのは安心して暮らせるってことよ?」
「...へ、へえ....」
どんだけ手ぇ出すの早いんだよ。
女好きにもほどがある。
「なになに〜?どーしたのぉ〜?」
騒いでいた可愛い顔した男の子が走り寄ってきた。