第13章 episode 特別編
「りょ、りょ、諒夜さん!!?」
寒さで真っ赤になった諒夜さんが立っていた。
慌ててドアを開けると、ひんやりとした諒夜さんが抱きついてきた。
「あー寒かった。死ぬかと思ったよ〜」
「大丈夫ですか?」
心配になって聞くと、
「ごめんね、颯希ちゃん。あの子は何にもないんだ。彼女の相談に乗ってただけ」
そう説明してくれた。
その言葉に涙が溢れる。
「ば、バカぁ!!ヒドイです、私の気も知らないで女の人の話ばかりしてーっ!!!」
思ったことが勢いで出て来た。
それに気づいて、しまった!と思ったが遅かった。
「え、ヤキモチ妬いてたの!?」