第11章 episode9
どうしよう...
そう迷ってるうちに光尋くんは、荒井さん達に呼ばれ言ってしまった。
ある意味、助かったかも。
ホッとしていると、トントンと肩を叩かれた。
振り向くと、そこに瑠都さんが居た。
「瑠都さん!!」
「捜しに来てくれたの?さっちゃん」
「もちろんです!!!いきなり飛び出すから心配して...「さっちゃん!!!大好きーっ!!!!」
言葉を遮り、瑠都さんは抱きついてきた。
戸惑う私を無視してひたすらギュッと抱きつく。
『青春だっぺなあ~、おいらも、熱い恋なんざしてみてぇずら~』
冨永さんがテクテク通り過ぎ際にそうつぶやいた。
相変わらず訛りがすごいな...
って、そこじゃない!!!