第9章 R18二口堅治
『次お願いします!あれは、こーで、そっちに!はい、…はい、お願いします。』
私は高校を卒業して就職した。
今年で5年目…。
今日もドタバタ…。
大きな会社で色んなものを扱っている。
化粧品やら洋服…
ホテル…賃貸マンション…。
そしてやってきた4月
一番忙しい時にコレ。
『入社式…』
社員「、ため息つかないで!(笑)」
社員「もう、お前の恒例行事だよな〜」
『笑わないでくださいよ!忙しいのに!イベントも控えてるのに…』
社員「ほらほらデザイン課の俺達がいるんだから〜(笑)」
『わかってますよ〜。』
少し泣きそうになりつつ
ふんっ!と気合を入れて間近に迫るビッグイベントと入社式とやらに手をかける。
私はイベント事のレイアウトを決める部署にいる。
部長「くん、ちょっと。」
『あ、はい!』
イベント事がある度に関わる部署。
2年目に突入した辺りから、既にPD課の仕切りを任されていた。
P…プロ
D…デザイン
プロデザイン課
まぁ、入社式もイベントといったらイベントになるのかもしれない。
会社の。ね。
部長「コレをこうしたいのだができるかね?」
『…いや、ここは、幅が足りないかと思われます。それでしたらコッチの方に持ってきた方がいいと思います。』
部長「おお、そうかそうか!じゃあ、頼んだよ!」