第20章 岩泉と及川
私が入社して7ヶ月が過ぎた。
高卒で入社した私には
社会なんてとっても……
上司「あぁ、これもやっといてくれる?」ニコッ
理不尽だ。
みんながカッコイイと騒ぎ立てる
私の上司は好きな社員に会いに行くため
支店巡回をする。
行き先を示すホワイトボードには
お決まりの
〝 支店巡回 〟
上司は北川景子似の社員に会いに行くためだけに外出するのだ
なにが会社の為にだ…
大人はいつだって自分勝手。
そんなこの大人の世界が嫌いだ。
部次長は時間とお金を持て余し
仕事中にも関わらず
美容室へ行く。
誰も触れない
暗黙の了解
理解出来ない世界を
目の当たりにする。
こんな世の中ならば
変わらなくて当然だろう
岩泉「ったく!またお前んとこの上司サンは支店巡回かよ……。」
『あ、岩泉さん。』
岩泉「はあ、及川のアレはお決まりだからな。キツくなったら言えよ。俺がぶん殴るから。」
『はい、ありがとうございます。』
岩泉さんは及川係長と仲良しだ。
けど、正反対。
しっかりしてて
紳士的