第10章 R18菅原彼女
ごく普通の学校の
普通のクラス。
普通の日常。
なにも感じないであろう日常の一部にしか過ぎないこの場所。
それは俺にとっては唯一輝いている場所である。
大好きなバレーボールができる体育館。
そして、がいる教室。
夕日が差し込む。
誰もが想像する綺麗な教室の風景。
テスト前かならず残ってる。
それを知ってるから俺も残る。
菅原「〜。ノート貸してー。」
特に意味は無いけど、書き忘れたフリをしてノートを借りる。
ガキっぽいかな?
『ん?いいよ、ちょっと待ってね〜…』
でも、なにも疑うことなくそーやって
カバンをごそごそする。
『ん?(笑)スガ、いいことあったの?そんなにニコニコして(笑)』
菅原「え?ぁ、うん?!そんなニコニコしてた?!」
『うんっ、(笑)はい、どーぞ!』
シンプルなクラフトのノートが手渡される。
菅原「さんきゅ!」
『あ、すが、ここ。』
心配そうな目で俺の腕を眺める。
菅原「ん?」
『アザ。バレー?』
そういいながら俺の腕をよしよしって、なでてくれるの手。