第1章 想い出語り①
恵梨香ちゃんがずっと片想いをしている雅人くんが、私のことを好きだという噂が流れた。
雅人くんはクラスで1番人気のある男の子だった。
多分、ほとんどの子が雅人くんのことを好きだったと思う。
でもクラスの女子を仕切っている恵梨香ちゃんのものだということが、暗黙の了解になっているらしかった。
女子の誰もが私を無視し始めた。
辛かったのは、遠足や行事のグループを組む時だった。
誰も私をグループに入れてくれないのだ。
私をどこかのグループに入れる役割は、担任の先生だった。
「もうちょっと積極的にみんなの輪の中に入らないと駄目でしょ」
そう言ってみんなの前で注意をされた。
先生に頼まれて私をグループに入れた子たちは、嫌そうな顔をすることを我慢しなかった。