【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第28章 夢√編 embrace -再会-
そしてそのまま唇を重ねると、
ルイが一気に腰を沈めた。
「んんん・・・っ」
キスをしたままルイが律動を始めると、
重なった唇の隙間から
吐息と声が漏れていく。
余裕なんて、まったくない。
ただただ、
離れていた分の距離を埋めるように
深く互いを求め合った。
「あっ・・・・・・あぁっ・・・ルイっ」
ルイ「・・・っ・・・零・・・」
「あっ・・・はぁ・・・・・・あぁぁっ!」
ルイ「・・・・・・っ・・・」
ルイにぎゅっと抱き締められた瞬間
再び目の前が白く染まって、
私の中でルイのが弾けた。
・・・・・・・・・・・・
何度も互いの体温を確かめ合って、
気づけば空には星が瞬いていた。
ルイ「・・・こうやって一緒にいるのに、まだ夢を見てるみたい」
ルイに後ろから抱き締められたまま
二人でシーツに包まっていると、
不意にルイがぽつりと呟いた。
「まだ言ってる・・・」
私は小さく息をついて
頭をルイの胸に預けると、
そのままルイを見上げた。
そして右手を持ち上げて、
ルイの頬を軽く抓る。
ルイ「・・・・・・いひゃい」
突然のことにルイはただ目を瞬かせた。
「いつまでも言ってると、本気で怒るよ」
ルイ「ごめん・・・」
小さく視線を伏せるルイにふっと笑う。
「・・・冗談」
そう言うと
ルイは少しむっとした表情で
私を抱きしめると、
そのまま体を傾けた。
「わっ・・・!」
ぽすんと二人でベッドに倒れると
ルイの掠れた声が耳元で響いた。
ルイ「・・・もう絶対に離さない」
「・・・・・・うん」
ルイの腕にそっと触れて私は頷き、
静かに目を閉じた・・・――。