第6章 クリスマスの準備
「…いや、そんな約束してませんし奢りませんから」
「んじゃ、今約束したって事で。いいだろ?今日金曜だしよ。割り勘でいいから」
あくまで奢る気はないんだな…。
けど執間先生との約束があるし。まぁ他人じゃないんだし、大丈夫かな。大勢の方が飲み会も楽しいし。
「じゃあ、仕事が終わったら行きましょうか。居酒屋」
「おし、決まりな」
嬉しそうに白い歯を見せ笑う彼を見たらそれ以上何も言えなくなってしまった。
そんなにおでん食べたかったのか。あ、執間先生に了承得た方がよかったかな。…まぁ、いいか。
なおも嬉しそうな坂田先生を横目に、俺も仕事終わりを待ち遠しく感じながら仕事に取り掛かる。
…今日の飲み会、楽しみだな。