第22章 赤い鎖【長編番外編】

晋助はゆっくりと腰を蠢かせていく。それはすぐに急速な動きへと変わり、俺の中を強く摩擦し始める。



「ひっ！ぁっ…うぁっ！くっ！」



奥を抉られ、あまりの快感に涙が滲む。晋助の右手がするりと前に伸び、自身を指の腹で撫で扱き始めた。



「やっ…っ！そんなっ…同時に…くぅっ…！」



「好きだろ？こうされるのが」



弱い部分を攻め立てられる度に甘い喘ぎ声が口から洩れる。身体が揺れて、内奥の刺激が高まり、どうしよもなく気持ちが良い。交わった部分から絶え間ない快楽が湧き上がってくる。
気持ち良くて、気持ち良くて、何がなんだか分からなくなってくる。
いやらしく晋助に絡みつき、もっともっとと快楽を貪ろうとする。



「っ、あっ！っあ！」



自分でも信じられないような快感がせり上がり、気が付くと精を漏らしていた。どろりと濁った精液が、太ももを伝い垂れ落ちていく。
ぼうっとする頭でゆっくりと晋助の顔を覗くと、その口元には深い満足感から自然と湧き上がる笑みを浮かべていた。自分だけに見せる晋助の征服する雄の顔に、もう一度身体が震える。
晋助が小さく息を吐いた。そして目を合わせたまま晋助が俺の中に射精する。自分が誰のものであるか教え込むような熱い射精に、ひどく満たされる。