第14章 チョコの隠し味はウサギ

「あんまり食べ過ぎると危険だけど、また食べてくれるよね？八雲の可愛い姿また見せてよ」



「…二度と食うか！」



俺は拗ねるようにシーツを深く被りそっぽを向く。

チョコなんかよりお前の方がよっぽど危険だ。

心の中で毒づきながら、それでもこの男に振り回され続けられていながらも、厭う気持ちを感じない自分も大概だと小さくため息をついた。