第8章 大掃除!【長編番外編】
師走のある日、銀魂高校恒例の大掃除の日がやってきた。この学校では午後の授業を丸々潰し、生徒全員で学校を掃除するのが毎年恒例となっている。
やってきたのだだが、3年Z組副担任を務める白水八雲はただただ不安でしかなかった。
職員室のデスクに肘をつき小さなため息をつく。
あいつ等…ちゃんと掃除してんのかな。
先ほども銀八と共にZ組の生徒達に各掃除場所を教えたところなのだが、そこはZ組。ボケ合戦が始まらないわけがない。
まぁ、坂田先生が偏見と独断でそれぞれの掃除場所決めてるもんな。文句の一つ言いたくなるのは分かるんだけど。
ため息の原因を作った本人である坂田先生は通常通りジャンプを読んでいる。それを横目につい再びため息が出てしまう。
やっぱり心配だな。…ちゃんと掃除してるか様子見に行った方がいいかも。
そう思い立ち、椅子から立ち上がる。
「坂田先生、俺ちょっと生徒達の様子見に行って来ますね」
「いってらっしゃーい」
「………」
予想はしていたが一緒に来る気は全くないようで、ヒラヒラと手を振られながら俺は無言で職員室を後にした。