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ワールドトリガー【中・短編集】

第59章 猫化―――冬島慎二


『冬島~』

「おう、夏海か」

当真たち高校生が学校で授業を受けている時間

冬島は作戦室で何やらトリガーをいじっていた
そこに、入ってきた彼女の夏海は部屋に並べられているトリガーを見て声をあげた

『うわぁ、すごい量だね』

「あ、夏海、トリガーには――」

『トリガーオン』

「あ゛っ!!」

夏海は冬島の制止も聞かずトリガーを起動してしまう
実態をスキャンしトリオン体に換装された

『あははっ!可愛い何コレ!』

「はぁ……」

夏海のトリオン体には何故か猫の耳と尻尾が生えていた

このトリガー、いや、ここに並べてあるトリガーは冬島が息抜きに服装の設定をいじったものだ

それにしても、冬島は夏海を直視できないでいた

とにかく露出が多いのだ

ついでに諏訪たちとの麻雀で罰ゲームとして利用できたら面白いと思って思いっきり露出を多くしたのだ

それがこんなことになるとは………

まあ、野郎のこんな格好を見るよりは全然いいのだが……

「ほら、早く解除しろ」

『えー!やだよ。コレ可愛い!』

「おい!こっち来んな!」

『ねぇねぇ!似合ってる?』

「……似合ってるよ……」

未だに冬島は夏海を見ない
見れば自分がどうなるかわかっているからだ

しかし、そのことを夏海は理解しているのかしていないのか……

『こっち向いて!』

「いでっ!」

グキッと音が鳴って首を無理矢理前に向かされる

『似合ってる?』

「確信犯だろ、お前……」

ため息をつきながら夏海を優しく押し倒す

『んー、何のこと?』

「もーいいよ。後からわかるし」

そう言い終わると同時に夏海に深い深いキスをする

「今、夏海はトリオン体だし、続きは家でな」

『ふふ、ここではやらないんだ?』

「当真たちがいるからな。それに真木に怒られる」

『そうだね。私も怒られたくないし。じゃあ、家で待ってるよ』

「おう」



このあと、二人は長い長い夜を過ごしたとさ……

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