第55章 ちょっと休憩7(完結)
昨日――――
「風間さん!ランク戦しよう!」
隊長会議の後、太刀川慶は風間のところに来てそう言い放った
「……昨日しただろう」
「違う違う!部隊ランク戦の方!」
「……なるほど。
……いいだろう。日にちは1週間後。
それでいいか?」
「もちろん!」
そして、現在――
「―――ってことになったんだ!」
嬉しそうに報告したお兄ちゃんに公平がキレた
「「―――ってことになったんだ!」じゃないですよ!そういうことはまず俺たちに確認取ってからにしてください!!
相手は3位の風間隊ですよ!?」
「まあまあ、いいじゃない」
「柚宇さん……」
『いいじゃん。公平。
……菊地原をボコボコにできるし……!』
「おい、本音が漏れてるぞ」
『あたっ』
お兄ちゃんに軽く額を小突かれる
公平はもう言っても無駄だとやっと気づいたのかため息をつき諦めた
しかし、問題はもうひとつあった
「ええーー!?風間隊とランク戦!?」
「うるせー」
隊室に入ってくるなりそう叫んだ唯我を公平が蹴る
「断固拒否する!!今はシーズンではない!!」
「風間さんがお前がいないとやらないって言ってんだよ」
「何ですかそれは!?わかってますよ!僕を開始早々に落としてやろうというつもりですね!?」
『うるさい。やるっていったらやるの。隊長同士が決めたんだから。
……あんたがいないと菊地原をやれないじゃん』
「だから、夏海は本音が漏れてる」
『わわっ』
髪をぐしゃぐしゃと撫で回される
「まあ、ゲームだと思えばいいんじゃない~?」
「そうだな。よし、決まりだ。日にちは六日後。
今日と明日の2日は個人で訓練。それからは全員で調整していく。
ゲームだと言っても相手は風間隊。気を抜いたらすぐにやられるからな。
絶対うちが勝つぞ!」
「「「『了解!!』」」」