第1章 彼との出会い
「なー、お前知ってる?」
「何が」
「3組に喋らないっていうので噂の女子がいんの」
「ふーん」
「…興味無さそうな顔」
「分かってるだろ」
「あーあー分かってるよ。異性苦手だったよな、お前」
「…で、続きは?」
「たしか、遠野さんっていうんだけど。めっちゃかわいいんだってさ!」
「へー…。お前、前からそういうキャラだもんな」
「なんだよそれ!いーな!すれ違ったことねーもん」
「喋らないってどういうことだよ。あんま喋らないってこと?」
「誰も声聞いたことないんだってさ」
「マジか」
「お前も少しくれー興味持てよなー」
「…いくぞー」
「ちょっおい!」
「あれじゃね?3組の」
「あ、ほんとだ。かわいー」
? 誰のこといってるんだろ…
3組ってうちのクラスだよね。
今から弁当食べようと思ってるけど、教室はなんか居づらい…。
屋上って空いてるかな。というか行っていいのかな!
でも人少なそうだし!
…行こう!