第19章 誕生日
2限目が終わった。
とき
「高坂…遠野さん呼んでる…」
おい、すげえがっかりしてんな。
教室のドアのほうをみたら遠野さんがおどおどしながら待っていた。
「あの…これ、先生がクラスに渡しといてって」
「あ、はい…ども」
「ごめん…知ってる子いなかったし…は、話せる機会かなって」
「あ、はい…」
「あの…す、きな教科とか何ですか?」
え…。
「…あ!あの…色々…知りたいって思って」
「あ…た、体育とか…」
「美術もだよね~!!」
咲本が入ってきた。
「あ…そうなんだ」
「まぁ…絵、描くのは…好きっす」
キーンコーンカーンコーン
あ
「じゃあな~遠野ちゃん」
「あ、はい」